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『偽りのフィアンセ~運命と怒り~』レビュー

韓国での放送時期:2018年12月~2019年2月


キャスト:チュ・サンウク,イ・ミンジョン,ソ・イヒョン,イ・ギウ 他

脚本:イ・ジェイン,チョン・チャノ

演出:チョン・ドンユン



あらすじ

イタリア留学までしながら不運が重なり、今は釜山でブランドのコピー商品を売って生計を立てる靴職人のヘラ。


あるとき、偶然の出会いでゴールド製靴社長のインジュンと知り合う。

彼は、野心あふれる人気アナウンサーのスヒョンとの政略結婚を控えていたが、ヘラのことが忘れられなくなってしまう。


そんな中、香港センタン百貨店の海外チーム長であるテオがヘラに近づき、インジュンの心を盗めと多額の依頼金を提示。

金に困っていたヘラはそれを受け入れ、インジュンの会社に靴デザイナーとして入社する。

インジュンは偽りの運命とは知らずヘラを愛しはじめるが、その先には予想もしない出来事が待っていた…。

『偽りのフィアンセ~運命と怒り~』相関図
『偽りのフィアンセ~運命と怒り~』相関図

『偽りのフィアンセ~運命と怒り~』

視聴時期:2019年

レビュー評価:

(3.5点)
(3.5点)

これは、観たいものがなくて、U-NEXTで「何かいいドラマないかな~」と探していたときに見つけた作品。

あらすじだけ読んで、観始めました。

 

観始めてまず思ったのは、なんか古い…(笑)

台詞も演出も音楽も、なんだか一昔前のドラマみたいでした。大人向けのドラマということで、わざとそうしたのかな?と徐々に慣れていきましたが、最初は台詞や音楽に思わず笑ってしまいました。

だって、ソ・イヒョン演じるチャ・スヒャンが、イ・ミンジョン演じるク・ヘラに向かって「泥棒猫」と言ったり、イ・ギウ演じるチン・テオが、ヘラに向かって「盗んでください。彼(テ・インジュン)の心を」と言ったりするんです…。

今時、そんなこと言う人いません…^^;

 

また、テオがヘラに近づいた理由が弱いと感じました。

子供のためなら何でもできる、という親の思いは分かりますが、それだけで得体の知れない女性からの言葉を信じてヘラに近づくなんて理解できませんでした。

ヘラも、テオがなぜ「インジュンの心を盗め」と言うのか、その理由が分かっていないのに、了承してチュ・サンウク演じるテ・インジュンに近づいたのか理解できませんでした。

理由が分からないまま動き始めるヘラとテオに納得できず、モヤモヤしてしまいました。

 

この辺が、評価の星を減らしたポイントです。

 

逆に良かった点は、イ・ミンジョンとチュ・サンウクの演技ですね。この2人は再共演ということもあってか(私は知りませんでしたが)、息が合っているように感じました。2人のキスシーンは綺麗でした。

 

ヘラが、インジュンに惹かれながらも、姉を昏睡状態にした相手だと勘違いして憎む姿や悩む姿、微妙な心の揺れをイ・ミンジョンが絶妙に上手に表現していたように思います。

 

一番は、インジュンが刑務所から出てきた後、2人の関係が歪んでしまったところが切なくて良かったです。泣きました。

 

ヘラは、インジュンを刑務所に入れた後に、姉を昏睡状態にしたのはインジュンの兄だったと知り、インジュンはヘラにはめられたと誤解して憎んでいる…。

 

ヘラもインジュンの兄や継母に利用されてはめられただけですが、もちろん、そんなことを知らないインジュンは、ヘラにまだ気持ちがありながらも、憎んで罵ったりするわけです。

インジュンは、ヘラの姉の事情も知らないですし、「事情があるんだよ。早くそれに気づいてよ!」と願わずにはいられませんでした。

 

2人の切ないすれ違いが見所でしたが、その展開になるのが終盤だったので、正直それまでが長く感じました。

もう少し早くにそういう展開になっていれば、もっとおもしろかったのに…、とは思いましたね。

 

テオとスヒャンのターンは、悪いですが、あまり興味なかったです^^;

 

 

最後に、ストーリーには関係ないですが、インジュンが刑期を終えて再会した2年後のヘラが、フリーアナウンサーの田中みな実に見えて仕方なかったです(笑)

前髪つくってるバージョンのイ・ミンジョンがそう見えるのか…。

そう思ったのは私だけでしょうか?^^;