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『リメンバー~記憶の彼方へ~』レビュー ネタバレありver.

『リメンバー~記憶の彼方へ~』

韓国での放送時期:2015年12月~2016年2月


キャスト:ユ・スンホ,パク・ミニョン,ナムグン・ミン,パク・ソンウン 他

脚本:ユン・ヒョンホ

演出:イ・チャンミン


あらすじ

幼い頃に母と兄を事故で亡くし、父ジェヒョクと慎ましく暮らすジヌ。


ある日、彼は女子大生イナからスリと間違われ警察に突き出されるが、天才的記憶力を発揮して無実を証明。

これが2人の運命的な出会いとなる。


そんな中、ジェヒョクは顔見知りの女性の遺体を発見するが、認知症で記憶が曖昧なことから被疑者として逮捕されてしまう。

実際に殺人を犯したのは、傍若無人の振る舞いを続ける財閥御曹司のギュマンだった。

父の濡れ衣を晴らしたいジヌはヤクザ出身の弁護士ドンホに依頼するも裏切られ、自ら弁護士を目指す。

イナは、そんなジヌの心の支えになろうとするが…。


『リメンバー~記憶の彼方へ~』相関図
『リメンバー~記憶の彼方へ~』相関図

『リメンバー~記憶の彼方へ~』

レビュー:★★★☆☆

視聴時期:19年7月20日~23日


『仮面の王 イ・ソン』で気になったユ・スンホ作品を観てみることにしました。『ロボットじゃない』と迷いましたが、ラブコメ系が好きじゃないので、こちらにしました。


ユ・スンホ演じるソ・ジヌの運命が悲惨すぎて苦しかったです。なぜジヌばかりがこんな酷いめに合うのか、と思わずにはいられませんでした。脚本家さんを恨めしく思うこともありました…(笑)


ナムグン・ミン演じるナム・ギュマンに関しては、クズ過ぎて引きました。

この人もはや人間じゃない、とすら思いました。それくらいクズすぎました。

でも、最後に死刑判決受けて刑務所で自殺した時は、なんだか気の毒に思えなくもなかったです。結局、ギュマンがあんな風になってしまったのも父親のせいですしね…。

父親がクズだったので、あんな父親に育てられたら、ひねくれるのも無理ないと思ってしまいました。


パク・ソンウン演じるパク・ドンホは、最終的にジヌの味方になるだろうと予想はしていたけれど、思っていたより終盤までイログループ側についていて、そこは予想外でした。

また、ドンホにとって父親代わりだったジュイルが死んでしまったのが残念でした。2人の関係性好きだったのに…。


恋愛パートに関しては、パク・ミニョン演じるイ・イナとのラブシーンが思ったよりも少なくてちょっと残念でした。ギュマンの妹のヨギョンや、キム・ジヌ演じるカン・ソッキュも、もっと恋愛に絡んでくるのかと思っていましたが、私の予想は外れて、全くそんな雰囲気なし!恋愛全快のラブコメは苦手だけど、無さすぎても物足りない…(笑)


終盤のビデオレターを撮っている場面で、「え、ジヌ死ぬフラグ!?」と思って戸惑いましたが、最終的に死んではいなくてホッとしました。


ラストに関しては、こちらの想像をかきたてるような描き方でした。


ジヌもイナも最後は微笑んでいたけれど、ジヌはイナのことを含め、全部を忘れてしまっていました。それで幸せなのか…。

せめて、イナのことだけでも、少しでも記憶しているっていうラストにしてほしかった気もします。そうじゃないと、ジヌが可哀想すぎて…。


2人とも笑ってはいたけれど、ハッピーエンドだと思うには辛くて、モヤモヤするラストでした。

ですが、ジヌという人物の設定や病気になってしまった時点で、ああいう終わり方になるのは仕方ないですし、その中では、ベストな終わり方だったとも思います。