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『仮面の王 イ・ソン』レビュー

『仮面の王 イ・ソン』

韓国での放送時期:2017年5月~7月

 

キャスト:ユ・スンホ,キム・ソヒョン,エル,ユン・ソヒ 他

脚本:パク・ヘジン,チョン・ヘリ

演出:ノ・ドチョル,パク・ウォングク

 

あらすじ

朝鮮王朝時代。秘密結社「辺首会(ピョンス会)」は、怪しい毒の力で王や朝廷までも支配していた。


生まれてからずっと仮面をつけさせられていた王位継承者の世子イ・ソン(ユ・スンホ)は、その理由を知る人物を訪ねるため、仮面を外して密かに王宮を抜け出す。

市民を装い初めて素顔で外に出たイ・ソンは、そこで聡明な良家の娘カウン(キム・ソヒョン)と、イソン(エル)という同じ呼び名を持つ貧しい水売りの息子に出会う。


やがてイ・ソンは仮面の理由と恐ろしい辺首会の存在を知ることになり、同じ名を持つ2人の数奇な運命と長い闘いの日々が始まる。

『仮面の王 イ・ソン』相関図
『仮面の王 イ・ソン』相関図

『仮面の王 イ・ソン』

視聴時期:2019年7月15日~19日

レビュー:

(4.5点)
(4.5点)

 

時代劇の韓国ドラマをしっかり観たのは、この作品がほぼ初めてでした。(母親がNHKで放送していた時代劇韓国ドラマを観ていて、それを何回かチラッと観たことはありました)

そのため、韓国の歴史なんて全く知らない私には、朝鮮王朝時代の専用(?)言葉が分からないものが多かったです。


例えば、王宮でのストーリーなので、行政機関の名前がいっぱい出てくるのですが、それが何かよく分からず、ついていくのがやっとでした^^;

専用言葉の説明が字幕で出てきますが、台詞も字幕で観ていたので、説明字幕を観ると台詞の字幕が観れないですし、台詞の字幕を観ると説明字幕が観れないし…で、両方の文字を追うのが大変でした。でも、だからといって今まで字幕でしか韓国ドラマを観ていなかったので、今さらもう吹き替えには変えられないですし…。

字幕で俳優さんの実際の声が聞きたいし、その方が感情を読み取りやすくて好きです。

 

ストーリーは、序盤からユ・スンホ演じるイ・ソンと、キム・ソヒョン演じるカウンの周りの人達が死に過ぎてそれが辛かったです。

最後の最後まで気が抜けなくて、チョンウンやコンも死ぬんじゃないかとハラハラしました。(2人は死ななくて良かった)

 

一番はユン・ソヒ演じるファグンがテモクに殺されたのが悲しかったです。


韓国ドラマって、ヒロインのライバル的位置の女の人が、ヒロインに対して意地悪で性格悪いことが多くて嫌になりますが、ファグンはそういうことがなかったから良かったのに…。

確かに、カウンに辛くあたることはありましたが、基本はイ・ソンの為にとても健気に尽くしてくれていたのに…。

イ・ソンは、どこまでもカウンしか見ていなくて、ファグンの気持ちを考えると辛かったですね。

 

カウン役のキム・ソヒョンが好きで彼女目当てで見始めたのに、ファグンの方がイ・ソンを助けてくれるし、イ・ソンと渡りあえる頭もあるし(カウンも頭いいんですけどね)、気づいたらファグンが好きになっていました。

もちろん、カウンも好きでしたが…。

 

この作品は、イ・ソンが王になるまでの成長ストーリーが主軸で、カウンとのラブラインは、おまけ程度だと私は思っていましたので(笑)、そう考えれば、とてもいい作品だと思いました。

 

周りの人たちがたくさん亡くなったことで、イ・ソンがどんどん成長していく様を見て、「早く続きが観たい」と、どんどん先のストーリーが気になりました。

 

イソンに関しては、途中から嫌な奴になってきて、「あーやっぱりかぁ」ってなりましたね。テモクの最後も予想できましたが、この2人の結末はなんだか悲しかったです…。

 

脇を固める俳優さんたちが皆有名な方たちばかりで、さすがの演技で良かったです。

 

キム・ソヒョン目当てで見始めたのに、気づいたらどっぷりストーリーにハマっていました(笑)

 

イ・ソン役のユ・スンホを好きになるきっかけになった作品でした(*^^*)