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『ドクター異邦人』レビュー ネタバレありver.

『ドクター異邦人』

韓国での放送時期:2014年5月~7月

 

キャスト:イ・ジョンソク,チン・セヨン,パク・ヘジン,カン・ソラ 他

脚本:パク・ジヌ

演出:チン・ヒョク

 

あらすじ

1994年、韓国と北朝鮮の間に戦争勃発の危機が迫っていた。

韓国の政治家チャン・ソクチュは、戦争回避のため韓国一の胸部外科医パク・チョルを北朝鮮最高指導者の手術のため派遣する。

手術は無事に成功するが、ソクチュの裏切りによりチョルは息子のフンと共に、北に残されてしまう。


父と同じ胸部外科医を目指し、平壌医大へ進学したフンは同じ大学に通うソン・ジェヒとの恋愛も順調で公私ともに充実した日々を過ごしていた。


ある日、ジェヒにプロポーズしたフンは、ジェヒの父親の元に挨拶へ向かうが、そこにジェヒの姿はなかった。

ジェヒは父と共に粛正され、収容所へと送られてしまったのだ。


数年後、フンは胸部外科医として軍の医学研究所に勤務していた。そんな中、瀕死の状態のジェヒが運ばれてくる。

フンはジェヒとともに脱北を図るが再びソクチュによって阻まれ、さらにジェヒとも再び引き裂かれてしまう。


その後、フンは一人韓国へ戻り、ジェヒを探すための資金稼ぎのためにミョンウ大学病院で働くことに。

そこへジェヒとそっくりな女医スンヒが現れる…。


『ドクター異邦人』相関図
『ドクター異邦人』相関図

 ドクター異邦人』

視聴時期:20年1月6日~10日

レビュー評価:

(2点)
(2点)

この作品は、イ・ジョンソク主演なので、ジョンソク好きの私は、このドラマを知った当初は観たい!と思っていました。

ですが、ネットでのレビューやブログを読んでみると、なんだか微妙な感じだったので、観るのを躊躇していました。でも、観たいドラマもなかったので、ついに観てみることにしました。


感想は、巷の微妙という評価に納得でした。


まず、ヒロインのチン・セヨン演じるジェヒが全然魅力的じゃない!

北朝鮮の工作員になってしまったジェヒは秘密がたくさんあって、イ・ジョンソク演じるフンに色々話せないのは分かります。

分かりますが、フンに対して「今は話せないけど、私のことを信じて言うとおりにして」というパターンが多すぎました。そりゃあフンも怒るよ、って感じです…。


ジェヒよりも、カン・ソラ演じるスヒョンの方が魅力的で好きだったし、フンとお似合いだと思ってしまいました。


北朝鮮と韓国の関係や韓国の政治事情がよく分からない私からしたら、フンとジェヒの設定より、スヒョンとパク・ヘジン演じるジェジュンの設定の方がよっぽど魅力的でした。

ジェジュンのスヒョンに対する恋心や、スヒョンの父親に対する復讐心の方が共感できました…。

ジェヒをヒロインにしたいのなら、もっとジェヒの登場時間を多くして、もっと過去を描けば良かったと思います。

なぜジェヒが工作員にならなけばならなかったのか、一応回想はありましたが、あっさりしすぎでした…。


おかげで、フンとジェヒのラブシーンや、本来切ないであろうシーンでも全然泣けませんでした。

一番泣けたのは、ジェジュンの後輩妹の手術の件でしたね。


ですが、このドラマの評価が微妙な一番の原因は、何かにつけて「手術で対決!対決!」ってうるさいことだと思います(笑)

 手術チームの人選の件は、まだ患者に直接迷惑がかかっていないので百歩譲っていいとしても、対決に勝つために手術器具に細工したり、手術がまだ必要のない患者に手術しようとしたり…、下手したら患者の命が危ないようなことも平気でやる人たちが多すぎて、とても医者とは思えない…^^;

「人の命をなんだと思ってるんだ」と批判されてもしょうがないドラマだと思いました。

ヒロインであるジェヒさえも、自分の力を総理に見せるために、患者にわざと薬の注射を打つなんて理解できませんでした…。

本当に医者か?と思う人たちばかりで、ちょっと嫌悪感がありました。


そして、最後ですが、結局ジェジュンとスヒョンは元サヤに戻ったということなんでしょうか…?

もし、そうだったら、フンにフラれてあれだけ泣いておいて、結局最後はジェジュンの元に戻るの!?と思ってしまいます。


お粗末なストーリーで、キャストの演技以外は魅力がない作品でした。

せっかくイ・ジョンソク主演作品なのに残念…。