『ホテル デルーナ[原題]』
韓国での放送時期:2019年7月~9月
キャスト:IU,ヨ・ジング,シン・ジョングン,ペ・ヘソン,P.O. 他
脚本:ホン・ジョンウン,ホン・ミラン
演出:オ・チュンファン
あらすじ
生前のさまざまな事情を抱えた幽霊だけが泊まることができる「ホテル・デルーナ」は、明洞のど真ん中に位置し、一見するとボロボロに見えるが、幽霊にとっては最高級のホテルだった。疑い深く、気難しい性格のホテルのオーナー、チャン・マンウォル(IU)は、過去の剣士だったころに犯した罪によって呪いをかけられ、1000年もの間、幽霊を相手に働くことを余儀なくされていた。
エリートホテリエのク・チャンソン(ヨ・ジング)は、父親が20年前に交わした約束により、マンウォルからデルーナで働くよう迫られていた。拒否していたク・チャンソンだったが、デルーナで働くことを決意し、マンウォルとともに幽霊のおもてなしをしていくのだが…。
相関図なし
『ホテル デルーナ[原題]』
視聴時期:20年5月3日~15日
レビュー:
この作品は、なんと言っても映像美とIU演じるマンウォルのファッションショーが魅力的な作品でした。
映像のほとんどがCGといっても過言ではないくらいCG満載でしたが、クオリティが高く綺麗でした。
マンウォルのファッションは奇抜で派手なものが多く私の好みではありませんでしたが(笑)、場面が変わるごとに服が変わっているじゃないかと思うほど、次々と服が変わっていてそこも楽しみの一つでした。
ストーリーは、"幽霊が泊まるホテル"が題材ということで、そもそもがファンタジー要素満載だったので、好みが分かれる気はします^^;
お客様が人間だけでなくトラであったり、死後の魂の結婚式など、ちょっと理解しがたい設定の回もあり、私はドラマの世界観についていけないときもありました。
マンウォルとヨ・ジング演じるチャンソンのラブラインに関しても、そこまで感情移入できませんでした。
2人が、いつ、なぜ惹かれあったのかよく分からなかったです。
私は、チャンソンよりも、イ・ドヒョン演じるチャンミョンの方が好きでした。
マンウォルとチャンミョンの運命の方が悲しくて切なくて良かったです。
マンウォルは、チャンミョンに対して恨みもありましたが、その分愛情もあったと思うので、誤解が解けたら、2人に両思いになってほしかったです。
恋愛要素でいったら、主人公カップルよりも、P.O.演じるヒョンジュンとミナ演じるユナのカップルが学生らしく可愛いくて良かったです。
ホテルのスタッフである、キム学者とチェ客室長とフロントマンのヒョンジュンの3人が、なぜ逝かずにデルーナで働いているのか、理由が分かる3人のメイン回や、チャンソンの友達のサンチェスとベロニカの回など、主人公2人よりも、脇役の方たちのストーリーの方が好きでした。
だからこそ、スタッフ3人の過去の話と3人とのお別れのシーン、そして、ベロニカが死んでしまったときは泣いてしまいました。
サンチェスとベロニカに関しては、サンチェスがプロポーズを決意した時点で、サンチェスが死ぬフラグかと思いましたが、まさかのベロニカの方でした。
2人の別れシーンや、その後、サンチェスがベロニカの死を乗り越えようと頑張っているシーンは観ていて辛かったですね…。
サンチェスには、幸せになってほしいです。
スタッフ3人のメイン回に関しては、終盤に詰め込みすぎだったように思います。
15、16話で、急に3人の過去に関わる人がたてつづけに現れるのはおかしいですし、3人の話はもう少し分散すれば良かったのに…と思いました。
慌てて入れた感が半端なかったです^^;
ラストは、生まれ変わったマンウォルがチャンソンのもとへ会いにくるのですが、、、チャンソンも言っていましたが、早かったですね。
時間経過がどのくらいなのか、そういう描写ははなかったので、はっきりどのくらい経ったのかは分かりませんが、正直、マンウォルが逝ってからあまり時間が経っていないように感じました。
なので、私もチャンソンと同じように「え、早っ」と、つっこんでしまいました(笑)
こういうラストになるだろうなとは思っていましたが、もう少し時間がかかると思っていたので…。
結構簡単だな、と思ってしまいました^^;
そして、この作品のおもしろいところは、有名な俳優さんたちが特別出演していることです。
第3話には、私の大好きなイ・ジュンギが「ホテル デルーナ」の支配人第一候補者役として出演していました。
うん、イ・ジュンギはどんな格好をしていてもカッコイイ!!(笑)
支配人第二候補者役を演じたのは、イ・シオン。
名前は知らなくても、脇役でいろいろな作品に出演していますので、顔を見れば「あ、この人見たことある!」という人は多いかもしれません。
私の中では、イ・シオンといったら「W-君と僕の世界-」のスボン役が一番印象的です。
第9話には、大洞井神役として、私が今注目している俳優ナム・ダルムが出演していました。
そして、最後の最後には、キム・スヒョンが新しいホテル「ブルームーン」の社長役として出演していました。
他にも、韓国ドラマをよく観る方なら、「あの人が出てる」「あ、この人も!」と、観たことがある俳優さんたちがたくさん出演してくださっています。
それを観るのも、とても楽しかったです♪
あとは、OSTも良かったです。
『麗~華萌ゆる8人の皇子たち~』でも歌っていたテヨンが、この作品でも挿入歌を歌っているのですが、本当テヨンの歌声は切ないシーンに合いますね。
音楽だけで、泣けそうです。
ストーリーよりも、映像美や音楽、IUのファッション、ゲスト俳優やキャストの演技力などで、もっている作品だと思いました。
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