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『サイコメトリーあいつ[原題]』レビュー

『サイコメトリーあいつ[原題]』

韓国での放送時期:2019年3月~4月


キャスト:ジニョン,シン・イェウン,キム・グォン,ダソム 他

脚本:ヤン・ジナ

監督:キム・ビョンス


あらすじ

父と母の3人で暮らしていたアパートの放火事件によって一人生き残り、その代償にサイコメトリーの能力を手にすることとなった少年イ・アン(ジニョン)。


それから月日が流れ、11年前の放火事件と類似した火災が発生。アンの能力を知る特殊部刑事ウン・ジス(ダソム)が彼を捜査に参加させるが、能力はなかなか上手く発揮されなかった。同じく11年前の事件の被害者で当時アンを助けた検事カン・ソンモ(キム・グォン)は、彼が事件に手をつけることを強く拒否する。

結局アンは単独で捜査を進める中、転校生のユン・ジェイン(シン・イェウン)に痴漢だと誤解され、退学の危機に陥ってしまう。

相関図なし

 

『サイコメトリーあいつ[原題]』

視聴時期:20年5月19日~25日

レビュー:

(3点)
(3点)

ドラマ『A-TEEN』で気になったシン・イェウンがヒロインで出演しているということで観てみた作品。

 

ジニョン演じるアンが、人や物に触れると記憶が読みとれる、という特殊能力を持っていましたが、思ったより能力を発揮できていなくて、ちょっともどかしくなりました。

アンの能力はまだ発展途上中、という設定で、最初から能力をガンガン発揮しないのは新鮮な設定だなと思って楽しみだったのですが、2年経ってもあまり変わっていなかった時は、ちょっとガッカリしました。

 

勉強ができないバカ設定でもいいんですが(笑)、あまりにもバカ過ぎると、それはちょっとイライラするというか…^^;

さすがに、そんなことも知らないの!?と思ってしまう場面もあり、話の流れを止めるアンにちょっとイラついてしまいました。

 

シン・イェウン演じるジェインとのロマンスシーンは、可愛らしかったと思います。

 

展開は予想通りだったので、切ないシーンでもあまり泣けませんでしたが(笑)、辛い過去を背負っていても、一生懸命に生きて乗り越えようとする2人を応援したくなります。

 

『A-TEEN』の時は思いませんでしたが、シン・イェウンは、ちょっと表情が固く感じました。

まだまだ若いので、これからの女優さんかな、と思いました。

 

ストーリーは基本重めで私の好みだったので期待していたのですが、展開がいまいちで、結局最後までハマれませんでした。

 

アパート火災については、正直、最初からキム・グォン演じるソンモが実は犯人なんじゃないか、と疑っていた私は、後半からの展開に驚きませんでしたし…。

 

しかも、なんていうか、、、後半はアンよりソンモが主人公みたいだな、と思ってしまいましたね^^;

 

ソンモは、長年アレキシサイミア(失感情症)であること、アパート火災の犯人であること、ずっと地下に監禁され育ったことなど、色々なことを隠し、父であるグンテクから逃げながらも殺すことをずっと計画して生きていました。

アンも、もちろん辛い過去がありますが、ソンモはそれを上回って色々ありすぎるので、彼の方が主人公にみえてしまうんです…。

 

もっと早い段階でアンの能力があがり、もっと早い段階でソンモを救ってあげるために動いていたら、もう少し見え方は違ったかもしれません。

 

アンとソンモ、ダソム演じるジスの3人の関係性は良かったです。

血は繋がっていなくても、本当のきょうだいのようで微笑ましかったです。

 

ソンモとジスには、くっついて欲しかったなぁ…。

 

最終的に、ソンモもグンテクも捕まりますが、グンテクが死刑判決だったのに対し、ソンモが懲役13年は、ちょっと短すぎだったかと…^^;

もちろん、色々なことを考慮して情状酌量するのは分かりますが、それでも罪のない人を何人も殺しているのは事実ですから、20~30年以上にして欲しかったです。