『クリミナルマインド:KOREA』
韓国での放送時期:2017年7月~9月
キャスト:イ・ジュンギ,ソン・ヒョンジュ,ムン・チェウォン,ユソン,イ・ソンビン,コ・ユン 他
脚本:ホン・スンヒョン
演出:ヤン・ユンホ
あらすじ
ソウルで起きた爆弾テロ。
NCI行動分析チーム長のカン・ギヒョンは爆弾を解除するために容疑者のプロファイルを行うが、上層部はそれを聞かずに判断し失敗。
結果、ビルは爆発し、警察EOD(爆発処理班)のキム・ヒョンジュンは仲間を全員失う。
1年後、若い女性を狙う連続殺人事件が発生。テロ事件に責任を感じ休職していたギヒョンだが、殺人犯を突き止めるべく復帰を決意する。
そんな中、ヒョンジュンは、ギヒョンに推薦されてNCIに合流。
プロファイルという手法に不信感を感じていたヒョンジュンだったが、チームの一員として事件を追うことになる。
『クリミナルマインド:KOREA』
視聴時期:20年5月31日~6月6日
レビュー:
この作品は、『また!?オ・ヘヨン』を視聴中に、ちょっと飽きたので(笑)、別作品を観て気分転換しよう、となんとなく観始め、結局そのまま最後まで視聴してしまいました^^;
実は、恋愛要素がまったくない韓国ドラマを観るのは、この作品が初めてでした。
今まで、どんなに暗い作品でも恋愛要素がある作品を観ていた(というか、そういう作品を選んで観てきた)ので、本作品を最後まで観ることができるかどうか不安でしたが、基本的に1つの事件が1話~2話で完結し次のストーリーへと進むので、展開も早く、心配していたよりは飽きませんでした。
ただ、話の展開が早いせいか、1つの事件があっけなく終わってしまう印象があり、もう少し余韻が欲しかったです。
例えば、チーム仲間のイ・ソンビン演じるミニョンが、殺人犯に人質にされ、よく分からない薬を注射で打たれますが、事件が解決後もその薬はなんだったのか、後遺症はないのか、結局分からないまま次のストーリーへ進みます。
ソン・ヒョンジュ演じるチーム長に関しても、妻をリーパーに殺されたせいでPTSDになりますが、終盤はその症状について描かれていなかったので、「PTSDどうなった?」と思ってしまいました^^;
そして、残虐な犯人ばかりがNCIの対象なのですが、その背景にあるのが、子供の頃の暗い過去(虐待、育児放棄、性被害など)が原因、という流ればかりで終盤は少し飽きました。
また、この作品の軸であるプロファイルも、私には嘘っぽく感じてしまう場面もありました。
実際に、犯人のことをプロファイルでどこまで突き止めることができるのかどうか分からないので何とも言えないのですが、プロファイルで犯人や、犯人の過去を断定することって可能なのでしょうか??
"犯人は、こういう人の可能性がある"というニュアンスなら分かるのですが、この作品では、いつもなんだか"犯人は絶対こういう人!"という決めつけから入っていて疑問でした。
その点が、評価を下げた理由です。
逆に良かった点は、やっぱりヒョンジュン演じるイ・ジュンギのアクションでしょうか。
アクションシーンは、安定してカッコ良かったですね。
あとは、各話のゲストキャスト含めキャストの演技が良かったです。
なかでも、連続殺人犯のリーパー役のキム・ウォネは本当に怖かったです。
私は、彼のことを『あなたが眠っている間に』のチェ捜査官役で初めて知ったのですが、その作品では良い役だったので、そのイメージが抜けず、「あのときは、あんなにいい人だったのに…」と思いながら観てしまいました(笑)
先日観た『サイコメトリーあいつ』でも、性格の悪い教師役をしていたので、そろそろ良い人役のキム・ウォネを観たくなりましたね。
彼が演じたリーパーの結末は、ちょっとかけ足ぎみに感じましたが、最後は予想通りの死でした。
また、シリアスストーリーの中にあった、少しだけの箸休め的なクスッと笑える微笑ましい会話シーンも良かったです。まぁ、そんなシーンは本当に少しだけしかありませんでしたが…^^;
この表情からの…
この笑顔!
子供に優しく接し、即座に子供の心を掴んでしまうヒョンジュンが好きでした(*^^*)
もう一つお気に入りシーン。
こちらも子供とのシーン。
リーパーに両親を殺されてしまった子供たちに、手品を見せてあげるシーンです。
元になった海外ドラマ『クリミナルマインド』ファンからは、結構酷評されていた本作品でしたが、私はそちらを観ていなかったで(そもそも、海ドラを全然観ません^^;)、普通に楽しめました。
知っている方でも、別作品として割りきって観ることができれば、そこまで悪い作品ではないと思いました。
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