『ゆれながら咲く花』
韓国での放送時期:2012年12月~2013年1月
キャスト:チャン・ナラ,チェ・ダニエル,イ・ジョンソク,キム・ウビン,パク・セヨン,ヒョヨン 他
脚本:イ・ヒョンジュ,コ・ジョンウォン
演出:イ・ミンホン,イ・ウンボク
あらすじ
非常勤の国語教師としてスンリ高校に勤務するチョン・インジェ(チャン・ナラ)は、休職した前任教師の代わりに2年2組の担任を受け持つことに。
全校で成績トップの生徒と最下位の生徒、優等生と不良学生が混在する2年2組には問題が山積みで、学級崩壊寸前……。
それでも生徒が抱える家庭の事情や悩みに正面から向き合おうとするインジェだったが、ある日、塾の人気国語講師カン・セチャン(チェ・ダニエル)が新任教師としてスンリ高校に赴任。
インジェとともに2年2組の共同担任を務めることとなり、生徒の人間的成長を重視するインジェと成績主義のセチャンは対立する。
一方、2年2組で他の生徒と一定の距離を保っていたコ・ナムスン(イ・ジョンソク)。
不良番長のオ・ジョンホ(クァク・ジョンウク)にも適度に従い、目立たないように努めていたが、クラス投票で委員長になってしまう。
そのうえ謎の転校生パク・フンス(キム・ウビン)の登場で、ナムスンの隠された過去が徐々に明らかになり……。
『ゆれながら咲く花』
視聴時期:20年6月11日~13日
レビュー:
この作品は、有名なKBSの学校シリーズ第5弾です。
本作品では、生徒ではなく先生が主人公で、現代の学校の問題を描いています。
邦題の『ゆれながら咲く花』は、ト・ジョンファンの詩です。
チャン・ナラ演じるチョン先生が、この詩を引用して生徒たちに語りかけているシーンがあるのですが、とても印象的でいいシーンでした。
花を生徒たちに例え、誰もが揺れながら、悩みながら成長しているんだと伝えています。
そして、生徒だけでなく、チョン先生やチェ・ダニエル演じるカン先生含め、多くの先生も生徒たちと一緒に迷いながら成長しているんだということを実感させてくれるドラマでした。
なにより、この作品の一番の見所は、イ・ジョンソク演じるナムスンとキム・ウビン演じるフンスの友情ストーリーじゃないでしょうか。
ナムスンは、クラスでもなるべく目立たないように静かに努めていますが、フンスが転校してきたことにより、 フンスとナムスンの関係や、ナムスンの過去が明らかになっていきます。
ナムスンは、実は昔は番長をやるほど不良で、サッカーのために不良グループを抜けようとしたフンスを暴行し、足を折ってしまったのでした。
ナムスンが、申し訳ないと思いながらもフンスに会うのが怖いという気持ちや、逆にウンスが、ナムスンを恨みながらも心のどこかにナムスンが離れていってしまった寂しさがある気持ちも、どちらも理解できたので、中盤くらいまでの2人のシーンは観ていて辛かったですね…。
ドラマなので、もちろん最終的に2人の仲は少しずつ修復していくのですが、実際にはこんな簡単にはいかないだろうなぁ、とは思いました。
また、他の生徒にフォーカスが当たる回もあるのですが、基本的にどの話にもナムスンが関わっていて、思わず「ナムスンばっかり関わりすぎだな」と、つっこんでしまいましたね^^;
クァク・ジョンウク演じるジョンホと、パク・セヨン演じるハギョンは、虚勢を張ってなかなか素直になれない感じが、とても思春期の高校生らしいな、と思いました。
ただ、やっぱりそれが長く続くと観てるこちらとしてはイライラしてしまう部分があるので(笑)、もう少し素直になって欲しかったです。(特にジョンホ)
ラストは、ジョンホが留年しないためにチョン先生が終礼を終わらずにずっと待っているシーンで終わったのですが、その後、ジョンホが来たのかどうかだけが少し気になりましたね。
気になる終わり方ではありましたが、中途半端な終わり方というわけではないので、余韻が残る結末で良かったと思います。
最後に。
私が一番印象的だったシーンを。
イ・ジョンソクが好きなので、どうしても彼のシーンになってしまうのですが…^^;
第2話で、問題を起こし転校してしまいそうになるヨンウに向かって、ナムスンが詩を詠むシーンです。
この詩は、ナ・テジュの『草花』という詩です。
背中を向けたまま、控えめに静かに、でも、ヨンウのことを大事な友だと思っているということは伝わってくる、とても良いシーンでした(*^^*)
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