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『ゴー・バック夫婦』レビュー ネタバレありver.

『ゴー・バック夫婦』

韓国での放送時期:2017年10月~11月


キャスト:チャン・ナラ,ソン・ホジュン,チャン・ギヨン,ホ・ジョンミン,ハン・ボルム 他

脚本:クォン・ヘジュ

演出:ハ・ビョンフン


あらすじ

今から18年前の1999年、韓国大学の学科別合コンで一目惚れした、単純だが義理堅い男チェ・バンド(ソン・ホジュン)と、潔癖症で気難しい女マ・ジンジュ(チャン・ナラ)は、卒業と同時に結婚。

しかし、2017年38歳になった夫婦は喧嘩の絶えない毎日を送っていた。

お互いに不満やストレスが溜まり、バンドの浮気が引き金に、二人は離婚を決意する。

 離婚したその晩、ジンジュは泣きながら眠りにつき、バンドはお酒を浴びるように飲んで眠りについた。

次の日起きると、昨日までおばさん、おじさんだった二人が1999年にタイムワープし20歳の頃に戻っていたのである。

鏡に映る若くなった自分の顔を見ながら、人生をもう一度やり直そうと決意する二人。


ジンジュは先輩ナムギル(チャン・ギヨン)にときめき、バンドは初恋の相手であるソヨン(コ・ボギョル)に積極的にアタックをする。

しかし、ソヨンにアプローチをすればするほど、思い浮かぶ昔の思い出からバンドはジンジュの大切さを悟るが、今ジンジュの隣にいる人は自分ではなく完璧な男ナムギル先輩。

それに嫉妬するバンドとジンジュ、ナムギルの三角関係はどうなる!?

『ゴー・バック夫婦』相関図
『ゴー・バック夫婦』相関図


『ゴー・バック夫婦』

視聴時期:20年7月5日~8日

レビュー:

(4.5点)
(4.5点)


この作品は、視聴後久々に(『麗~花萌ゆる8人の皇子たち~』以来)、いい作品に出会えた!と心から思えた作品でした(*^^*)


チャン・ナラ演じるジンジュとソン・ホジュン演じるバンドの間には3歳の子供がいて、端から見ると、とても幸せそうな家族です。

ですが、バンドは仕事仕事の毎日で家族をかえりみず、ジンジュが子育てを通して感じる夫への不満に共感しつつも、バンドはバンドで、家族のために一生懸命働いていることが分かるので、どちらの気持ちも理解できて切なかったです。


言いたいことを我慢して、少しずつすれ違い始めた2人は、バンドの不倫疑惑で、ついにこれまでの不満が爆発し離婚を決意します。

そして、離婚したその日の夜、結婚指輪の奇跡によって20歳にタイムスリップしてしまいます。


チャン・ナラが、いくら童顔で若いとはいえ、さすがに20歳は無理あったように思いましたが(笑)、それでもやっぱり若いですね。怖いくらい若い…。

このドラマが放送された2017年当時、実際は36歳だったのですが、20代半ば~後半と言われても全く違和感ないです。

芸能人が若く見えるのは普通ですが、ここまで若く見える女優さんはいない気がします。


ソン・ホジュンは、チャン・ナラよりも、もっと20歳設定には無理があったように思いました^^;

チャン・ナラ演じるマ・ジンジュ
チャン・ナラ演じるマ・ジンジュ
ソン・ホジュン演じるチェ・バンド
ソン・ホジュン演じるチェ・バンド


それでも、アン・ジェウを演じたホ・ジョンミンやユン・ボルムを演じたハン・ボルム、パク・ヒョンソクを演じたイム・ギジュなど、皆当時20代後半~30代だったにも関わらず、20歳~20代半ば設定の役を演じても、ほとんど違和感なくてビックリでした。

ハン・ボルム演じるユン・ボルム(左),チョ・ヘジョン演じるチョ・ソル(右)
ハン・ボルム演じるユン・ボルム(左),チョ・ヘジョン演じるチョ・ソル(右)
ホ・ジョンミン演じるアン・ジェウ(左),イ・イギョン演じるコ・ドクジェ(右)
ホ・ジョンミン演じるアン・ジェウ(左),イ・イギョン演じるコ・ドクジェ(右)
イム・ギジュ演じるパク・ヒョンソク
イム・ギジュ演じるパク・ヒョンソク


ストーリーは、タイムスリップしたことで、38歳だったときには見えなかったことが見えてきたり、お互いの気持ちを少しずつ理解していく過程が良かったですね。


ジンジュはチャン・ギヨン演じるチョン・ナムギルと、バンドはコ・ボギョル演じるミン・ソヨンと、それぞれいい感じになるのですが、最初はナムギルとソヨンにときめいていた2人も、ナムギルやソヨンを通して昔を思い出し、お互いに大切な存在だと気づいていきます。


そして、2人とも中身は38歳のままなので、ナムギルやソヨンに対してお母さんやお父さん目線で話してしまい、結局は恋愛対象にはなりませんでしたが、それぞれキュンキュンさせてくれたり、ほっこりさせてくれるやりとりがあったので、これはこれでいいカップルだけどなぁ、と思ってしまいましたね(*^^*)

チャン・ギヨン演じるチョン・ナムギル
チャン・ギヨン演じるチョン・ナムギル
コ・ボギョル演じるミン・ソヨン
コ・ボギョル演じるミン・ソヨン


そして、本作品の一番の見所は、いろいろな親子関係の描き方じゃないでしょうか。

韓国は子供が親に対しての敬愛が凄いので、いつも韓国ドラマを観ているときに、私だったらこんな関係面倒でちょっと無理だなぁと思いつつ(笑)、親子関係が深い分素敵だな、と思う部分もありました。

そんな韓国特有の親子関係に、いちいち泣かされてしまいました。


38歳の時には、すでに亡くなっているジンジュの母親は20歳の時にはまだ生きているので、母親に会えて嬉しいジンジュは、後悔しないように片時も離れようとしません。

母親の死に顔が見れなかったことが、ジンジュの心の中の深いところにずっと残っていたんだな、と思い号泣でした。

チャン・ナラ演じるマ・ジンジュと母親(キム・ミギョン) ①
チャン・ナラ演じるマ・ジンジュと母親(キム・ミギョン) ①
チャン・ナラ演じるマ・ジンジュと母親(キム・ミギョン) ②
チャン・ナラ演じるマ・ジンジュと母親(キム・ミギョン) ②


逆に、20歳の時には、ジンジュとバンドの子供はもちろん生まれていませんので、息子に会いたくても会えません…。

毎晩毎晩、ジンジュが寝言で子供の名前を呼びながら涙を流すシーンも、切なくて胸が締め付けられました。


そして、ジンジュ、バンドが、それぞれお義母さんに対して感じる思いにも涙でした。


ジンジュは、本当の娘のように接してくれていたお義母さんに対して、バンドは、もう一度会うことができたお義母さんに対して、思わず抱きついてしまったり、向ける視線が切なくて、うるっときてしまいましたね。


11話、12話の展開が、少しかけ足ぎみにも感じ、ラストはあっけなく感じてしまう部分もありましたが(特にジェウとボルムがあっけなく元サヤに戻りすぎ^^;)、皆がハッピーエンドで良かったです。


最後の最後で、なぜ2人がタイムスリップしてしまったのか、というのが分かるのですが、そのオチも良かったですね♪


まさか、前世の神様のせいだったとは…(笑)

意外なラストでしたが、クスッと笑えるラストでほっこりしました(*^^*)

 

 

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